派遣から正社員に転職する方法

派遣社員から正社員へ転職する方法には、いくつかのものがあります。まず、就業先の人から誘われるものです。雇用者側からすれば、すでにスキルなどを熟知しているため、雇いやすいと言えるでしょう。働いている側からしても、業務内容などをすでに把握しているため、正社員として働きやすいと言えます。言い換えれば、ミスマッチの少ない転職方法でもあります。

しかし、一般的に派遣社員と言えば、登録型を意味します。派遣会社の登録スタッフですが、あくまでも会社に属する被雇用者の立場です。したがって、契約半ばでの就業先への転職となれば、中抜けと呼ばれる状況となり、移籍金などが発生する場合があります。結局は、会社同士の判断となりますが、この点を十分注意しておくことが大切です。しかし、紹介予定派遣というものがあります。

これは半年を目処に正社員として働ける可能性があり、21世紀になってから認められるようになりました。ミスマッチが少なく、しかも、中抜けと異なり、契約段階から正社員就業を前提として働くようになっています。もちろん、双方の合意が必要ですが、あまり問題の起きない方法であり、今ではオーソドックスなものの一つでしょう。

なお、上記の件は、日系企業の特徴でもあります。外資系企業であれば、中抜けという問題も少なくなっています。これは、登録型であっても、事前契約で取り決めておく傾向があるからです。ただし、外資系企業といっても、すべてのケースで当てはまる訳ではありません。契約で認められていない場合は、日系企業と同様な問題が発生します。また、基本的には、英語力が問われることになります。職場によっては、英語を使わない外資系企業もありますが、こういう点も十分認識しておくべきでしょう。

ちなみに、登録型ではなく、常用型であれば、正社員として働くことになっています。転職先として、一般型を利用している派遣会社を探してみることも、正社員として就業する一つの方法になるでしょう。

派遣から正社員登用制度の厳しい現実とは

派遣から正社員登用になるのは難しいです。理由として、企業側にとっては正社員として雇うことは難しいからです。正社員として雇うと、固定費というものがかかるため、人員を確保するなら、変動費扱いで調整可能な派遣を選ぶと考える企業が多いです。工場などの製造業では、生産が変動しやすいので、作業の大部分を非正規労働者に任せているという職場もあります。

また、派遣法が改正されたことにより、同じ部署で働ける期間の上限が3年となりました。しかし、部署を変えれば同じ職場で働くことが出来ることも可能になりました。つまり、3年ごとに部署を変えられる可能性があるので、正社員登用の機会が少なくなります。

しかし、正社員になれる方法はいくつかあります。1つは、紹介予定派遣です。これは、一定期間後、正社員として雇用される働き方です。2つめに、派遣会社に正社員登用される常用雇用型です。これは、働き方は変わらず、給料が一定になるという利点があります。いきなり正社員になることは難しい場合でも、契約社員として直接雇用を結ぶと、給料が安定します。

それらが難しい場合は、転職をオススメします。近年製造業や福祉の現場では、正社員の求人が多くなっています。派遣で製造業に従事していた場合は、培った経験を活かすことが出来ます。ハローワークでは、就職相談の他に、転職に向けたセミナーなども開催しております。

転職するときには、自分はなぜ派遣として働いていたのかを説明することが出来るようにすることです。有効なのは、資格を取るための勉強時間を確保したくて、融通がきく働き方を続けていたという説明です。また、同職種に転職する場合には、経験やスキルを培うために派遣として働いていたという説明をすることで、説得力が増します。

近年、非正規雇用を雇う企業が多くなり、正社員登用はますます難しくなります。自分がこれまで働いてきたなかで培った経験を上手く活用し、企業側に売り込むことが大切です。

派遣と正社員の違いは?

派遣と正社員では、働くかたちが微妙に違っています。まず、一般的な派遣は、自分が希望する仕事、持っているスキルなどをあらかじめ派遣会社に登録しておき、その条件にマッチングした企業があれば、その企業と雇用契約を結ぶ形になります。

正社員、もしくは契約社員として雇われる「特定派遣」とは形態がまったく違いますので間違わないように注意しましょう。仕事は、もちろん個人の能力にもよりますが比較的見つかりやすく、また、働きたい時間や曜日を選ぶことができます。ただし、派遣先で勤務している期間しか給料はもらえませんので、安定感はまったくありません。

また、年齢が高くなるにつれて、実務経験や高いスキルがなければ仕事も見つけにくくなるというデメリットもあります。一方、正社員は無期の雇用契約となります。決まった勤務時間で長期間にわたって働くスタイルですので、派遣と違って安定感があります。また、勤務した年数によって給料が上がっていく場合もあり、昇格して役職がつくこともあります。

そして、よほどのことがない限りは、会社は正社員を解雇することができません。社会保険や住宅手当、資格手当など各種手当もあり、会社が定めた福利厚生も受けられます。デメリットとしては、勤務時間、休日などについては会社が定めた就業規則を守らなければなりません。会社からの業務命令には基本的に従わなければなりませんし、それに逆らえば昇格できずに出世街道から外されてしまう場合もあります。

そして、残業だけではなく、休日出勤もしなければならない時も、それに応じなければなりません。企業によってはサービス残業を強いられる場合もあるでしょう。また、転勤や異動などにも従わなければなりません。海外へ転勤する場合もあるでしょう。派遣と正社員それぞれに違いがあり、良い面もあれば悪い面もあります。社会に出る時に、どちらが自分に向いているかを考え、後悔のない雇用形態を選ぶようにしましょう。

派遣から正社員になるための志望動機の書き方

派遣から正社員になる際には、派遣の経歴が正社員の職務にどのような利益を及ぼすのかを志望動機に組み込まなければなりません。想定される例として、様々な職種を経験してきたので、様々な職務に幅広く柔軟に対応できる能力を示すことが挙げられます。

派遣と正社員の最大の違いは、様々な職種に就くか、一つの企業で専門的に仕事を行うかという点に現れます。そのため先程のように、派遣ならではの強みである様々な職務に対応できる柔軟性を前面に押し出していく必要があります。

しかし、アピールポイントを押し出してばかりでもいけません。派遣と正社員とを比べると、世間一般の考えからして、正社員のほうが安定していて評価も高いため、今まで派遣だったのには何か理由があったからではないかと思うのが普通です。そのため、たとえ自分をアピールするのには邪魔であるネガティブな内容だとしても、その理由もきちんと志望動機を書く中で示していくべきです。

例えば、なかなか企業から内定が貰えず、今までやむを得ず派遣社員として働いてきたという背景があったとします。その際に、企業から内定をもらえなかったことを隠して、自分が良く見えるように無理やり他の理由を作るのはあまり好ましくありません。かえって企業側に、正直な理由ではないと印象づけてしまうことになります。ここでは、例えばまず、自分の準備不足が原因で就職活動に失敗し、派遣をやらざるを得なかったことを示します。

その後、正社員になった際にはその失敗を糧に、事前に下準備を十分にしてから職務に取り組もうと思っていることを改めて強調します。このようなアピールの方法をとることで、企業側は、志望者は自分の非を認めていて、その失敗から何かを学んでいることを知ることができます。

確かに、自分の経歴に失敗事項を載せたくないと思うことは当たり前です。しかし、違う職業形態に移るという特別な場合には、たとえ自分にとってマイナスイメージの事項でも、そこから何を学び、今後生かすことができるのかを示すことも大切です。

派遣から正社員になれない人の特徴は?

特徴として、まず仕事を真面目にしない人です。自分は派遣だからと、手を抜いて仕事をしている人がいます。給料を頂いている以上、仕事は真面目に行うことは、当たり前のことです。派遣として入社し、真面目に働いたことが評価されて、正社員になれるケースもあります。

2つめに、悪口ばかり言う人です。派遣はボーナスがないです。そのため、ボーナス時期になると、正社員はボーナスをもらって羨ましいと、悪口をいう人がいます。他人の荒探しばかりして、自分のスキルを高めようとしない人は、正社員にはなれないです。また、不景気だから仕事がないと言っている人もいます。しかし、製造業や福祉の現場では、求人が数多くあります。つまり、職種を選んでいるので、仕事がないと言っているのです。

3つめに自分から行動しない人です。仕事が忙しいので転職活動が出来ないという人もいます。しかし、ハローワークの中には土曜日も営業しているところもあります。また、インターネットでハローワークの求人情報を閲覧することも出来ます。さらに、派遣の中にも、一定期間派遣として働いた後正社員になる紹介予定派遣や、派遣会社の正社員になる常用雇用型といった制度があります。

資格を取りたいけれど、時間がないという人には、通信教育で資格を取ることをオススメします。通信教育ならば、自分のペースに合わせて勉強できることが利点です。金銭面で不安がある人は、教育訓練給付制度を活用することをオススメします。これは、雇用形態を問わず、1年以上雇用保険に加入している人を対象としています。厚生労働大臣の指定する教育訓練を受講し、修了すると、教育訓練施設に支払った訓練費用の一部が支給されます。

派遣が正社員になれない大きな理由は、今の現状に甘えているからです。転職活動が面倒くさい、仕事が忙しいと理由をつけて、居心地が良い状況から抜け出したくないという想いがあるので、行動できない人が多いです。本当に自分を変えたいときには、甘えることを辞める覚悟を持つことです。

派遣先で正社員から嫌がらせされたらどうする?

どのような職場でも人間関係に苦しむケースは少なくありませんが、職場における嫌がらせを正当化することが出来る仕組みはこの社会には存在していません。対抗策としては様々な方法がありますが、これからも今の職場で働いて行くことを希望しているのであれば出来るだけ穏便に済ませる方法を検討するのが良いでしょう。もしも派遣先の職場に相談する制度が存在しているのであれば状況を相談してみるのも良いでしょう。嫌がらせをしてくるのが正社員であっても、それが個人的なものであるのであれば会社側が対応してくれることは十分に考えられます。

もしも派遣先に迷惑をかけたくないと考えているのであれば派遣元の会社、つまり自分自身が所属している職場に相談してみるのも一つの方法であると言えるでしょう。派遣先の会社側に何らかの問題があると判断した場合には何らかの行動を起こしてくれる場合もあるでしょう。正社員からの嫌がらせであるからと言って無理に我慢することなく、自分自身で間違っていると感じるのであれば適切に行動することが大切である場合もあるのです。

しかしながら嫌がらせの程度が通常の範囲を大きく超えている場合や個人ではなく組織ぐるみである場合には相談では解決しないケースもあるでしょう。正社員と言う立場を利用しての圧力を加えてくるということは一般に恥ずべき行為であり、その様な行動を正当化するいかなる法律も存在していないのです。もしも働き続けることが難しいレベルにまで発展してきているのであれば最終的には退職を意識することになるかもしれません。

この様な問題に対して会社からのサポートが無ければ一人で立ち向かうことは難しいと言えるでしょう。もしも労働法に抵触する様な内容である場合には最終的に労働基準監督署等に相談することも視野に入れることも出来ます。泣き寝入りすることで問題が過ぎ去ることもありますが、責任を取らせるためにはこの様な方法もあるのです。

派遣なのに正社員と同じ仕事、納得いかない

派遣というと、正社員のサポートをしたり、雑用など、責任を伴わない仕事で誰でもできるというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。その為、正社員での経験しかしていない方の中には、派遣社員の事を軽んじたり、責任がないから気楽で羨ましいと思っている方も少なくはないはずです。

しかし現実はそうではありません。企業側は、「正社員と同様に、差別もせず分け隔てなく接しています」と、表面上は良いように言いますが、実際は正社員と同じ仕事を任されることが多いのです。派遣なのに納得がいかない話ですが、企業側からは「高い時給を払っている」という感覚があり、一方派遣側からは「どれだけ頑張っても給料は上がらず、ボーナスももらえない」という感覚のズレが生じています。また、派遣会社にもよりますが、交通費がでない場合もあります。

そして何より、正社員はよほどのことがない限りは解雇をすることができませんが、派遣は、企業側の都合でいつでも契約を終了させることができます。「それは派遣側も同じではないか」と思われる方もいるでしょうが、現実問題、立場が弱い側の意見はなかなか受け入れてもらえない場合が多いのです。良い企業ももちろんありますが、平等をうたい文句にして同じ仕事をさせておきながら、いざ業績や新入社員が入ってくるなど、都合が悪くなったら遠慮なくすぐに契約を終了させる企業もあります。すぐに契約を切られないようにするには、どんな仕事も臨機応変に対応できるスペシャリストになるしかありません。

ですので、派遣だからといって正社員よりも能力が劣っているというのは大きな間違いです。企業側にいいように利用されないようにする為には、自分の契約内容をしっかりと把握し、それ以上の仕事をさせられそうになったら、すぐに担当スタッフに伝えるようにしましょう。自分の意志をきっちりと持っておかしいと思ったことはすぐに発言できるように強い意志を持つようにしましょう。

派遣から正社員になると給料は下がる?

派遣から正社員になると給料が下がることがあります。そもそも、派遣社員は給料が低いというイメージがありますが、実際には正社員よりもコストがかかっているケースも多いです。それではなぜ企業は派遣社員を雇うのかというと、それは人員を減らしたいときには期間満了で契約を終了させることができるからです。例えば、とある冷蔵庫を作っているメーカーで、冷蔵庫の需要が上がっているため工場での生産を増やしたいとします。しかし、工場が忙しくなるのが半年程度であると予想されていて、その後はまた普段どおりの生産量に戻ります。このようなときには、コストをかけてでも半年の契約で派遣社員を雇ったほうが、総合的には人件費を大きく節約できることになります。

しかし、入社5年目くらいの正社員ならば派遣社員の方が給料が上を行っていることがありますが、正社員は毎年昇給がありますので、10年、20年と同じ会社で勤めている人の場合、大きく差が開いています。また、課長、係長、部長と昇格すれば大きく年収は上がりますが、派遣社員がこのような役職に就くことはありません。

また、仕事内容が変わることによって収入が下がるということもあります。派遣社員とは違って、正規社員になれば様々な仕事を経験します。現場の仕事をやっていた人でも、事務や営業の仕事を経験することもあります。それまで現場の仕事をやっていた人が事務の仕事にうつれば、それまでのキャリアは役に立たず、ゼロから仕事を覚えていかなければなりません。その意味でも、収入が下がってしまうことは仕方ありません。しかし、その会社で様々な仕事を経験することで、将来役職につける確率も上がります。将来のためには、収入が下がってでも様々な部署での仕事を経験をしておいたほうがよいでしょう。

結論として、派遣社員が正社員になると一時的に給料が下がることはありますが、将来のことを考えると正社員になっておいたほうがはるかに総収入は増えます。

派遣と正社員で差別される理由とは

一般的に、派遣社員は正社員よりも給料が低いと言われています。新入社員や入社5年目くらいではまだそう差はついていないことも多いですが、同じ職場で働いていても10年、20年と正社員として働いていれば昇給があるので、派遣社員よりもはるかに高い給料をもらっているということもザラにあります。一方で、入社一年目の正社員と比べると、ボーナスなどを含めても派遣社員のほうが高い給料をもらっているということもあります。

派遣社員が差別される理由には、生涯で稼ぐ給料が劣っていることが1つの原因だと思われます。しかし、正社員であっても会社が倒産してしまえば給料やボーナス、退職金がもらえないということもあります。また、不正行為を犯して懲戒解雇された場合にも、退職金はもらえないケースがあります。正社員だからといって将来にわたってずっと安泰だとは言い切れない時代です。派遣社員は期間が終われば失業してしまうリスクもありますが、契約が更新されたり、正社員になれることもあります。

派遣社員が差別されるもう1つの理由は、所属している会社が違うという理由があります。同じ会社に属している人は1つのチームとして、「一緒に会社を大きくしていこう」という連帯感が生まれますが、別の会社に属している人ではこれは生まれにくいです。あくまで契約によって一時的に仕事の一部を任せているといった認識である場合もあります。あるいは、別の会社なのでライバルとしてみていて、冷たくしてしまうというケースもあるかもしれません。これは差別ではなく、区別と言ったほうがいいでしょう。

大切なことは、派遣社員だからという理由で劣等感をもたないようにすることです。卑屈になっている人間は周囲から見ると扱い難い人間です。総合的な給料は低くても、時給に換算すれば派遣社員のほうが高級であり、自由な時間を持てているという例もたくさんあります。なるべくポジティブに考えることが大切になるでしょう。